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「銀輪記」~自転車旅行の記憶~

東北ダイジェスト~平泉・厳美渓・猊鼻渓~|最終話

2010.8.23~
北海道&東北2010|最終話

北上から平泉へ南進し、奥州平泉・中尊寺を訪ね、厳美渓・猊鼻渓を訪ね・・・

旅が20日間を越えてからは、もう旅をする気力は無くなり、しばらくの間、惰性で岩手県と宮城県をフラフラした後、静岡へと帰りました。

……

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北上川の雄大な風景は脳裏に焼き付いているらしく、その後何度も夢に出てくるのです。

この場所で僕のこの旅は終わっていたのかもしれないな。
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三陸鉄道北リアス線輪行記、久慈・宮古・釜石~北上|第15話

2010.8.22
北海道&東北2010|第15話

早朝にライムライトを出発・・・函館駅へと向かいます。

ずっと乗りたかったローカル線「三陸鉄道」に乗りに行きます。東北、太平洋側、三陸海岸のリアス地形を南北につなぐ路線です。

八戸駅で、さんりくトレイン「うみねこ号」に乗り込みます。

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久慈駅までは、地元の方々の脚と言った感じで、観光列車という感じはしません・・・

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2両編成の赤と青の車両です。久慈駅に到着すると、運転手と車掌のほかに「さんりくトレインおもてなしレディ」という乗務員さんが乗り込んできて、アナウンスや観光ガイドをしてくれました。

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途中、景色のいい橋の上のポイントでは、列車が一度停まります。

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ときおり見える海や海岸の景色はどれも絶景で、特に晴れて天候に恵まれたのも幸運でした。

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宮古駅に到着すると「めかぶ蕎麦」の振る舞いが!!

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三陸鉄道、北リアス線、至れり尽くせりの素晴らしい観光列車でした(*^^*)大好きなローカル線の一つになりました。

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宮古駅では2時間の乗り換え待ち。

スーパーで弁当を買い、駅前をウロウロ。

宮古からは山田線で釜石を目指します。

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陸前山田町、大槌町

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1時間ほどで釜石駅に到着。ここからは海岸沿いを離れ、釜石線で東北の中心部、花巻そして北上を目指します。

釜石線は釜石街道に沿って走っていきますが、景色はほとんど開けず、山の中をぐんぐん走り抜けていきます。深い山の風景です。トンネルを何度か通った後、いきなり田園風景が現れ、遠野のあたりで完全に陽は落ち、暗闇の中を進む列車となりました。

車内はガラガラで、乗ってくる人も居ません。

花巻で乗り換え、北上駅へ。北上の健康ランドに宿泊です。

湯の川温泉の花火、2010年大会|第14話

2010.8.21
北海道&東北2010|第14話

昨晩飲み過ぎたせいか朝食は食べることが出来ず、コーヒー飲みを頂きました。

函館最終日なので、函館土産をいくつか買い込んで段ボールに詰めて実家に送ります。明日、本州へと渡る切符を購入してライムライトでのんびりしていました。荷物もまとめて、明日はもう出発するのみです。

夜は同宿のメンバーで湯の川温泉の花火大会へ行きました。

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花火が終わってからは、自転車の3人でライムライトまで夜風を切って走っていきます。

久々に複数人で走った気がします。

前に誰かが走っている感覚がどこか懐かしかったのでした。

カラオケビール電車~ライムライト2010|第13話

2010.8.20
北海道&東北2010|第13話

今日はカラオケビール電車の日。

とりあえず午前中はゆっくり過ごします。ライムライトにはマンガが大量にあるので、この日は「さいとうたかを」の『サバイバル』を全巻一気読み。

昼は「焼肉番長」で時間無制限バイキング980円へ。満腹で帰るのが大変でしたがなんとかライムライトへ。

そしてカラオケビール電車の時間!

同宿の人らみんなで移動開始です。魚市場前の電停で待っていると「Amusument Tram」という貸切路面電車が登場!!みんな(23人+犬3匹)で乗り込みます。

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カラオケと生ビールでハイテンションのまま、

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電車はドッグ前で折り返し、五稜郭の前を通っていったん車庫へ。

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車庫で停まっている間に、トイレ休憩と買い出しを済ませます。(この時点で20Lあったビールが空いてしまいました)

ニャンチュウさんは「マイウェイ」を熱唱し、天神橋5丁目さんは「この素晴らしき世界」を熱唱!

旅人の魂のこもった歌に感動です!!

最後は電車の中がライトアップされ、ほとんど今日初めて会ったばかりの他人23人は親友のように盛り上がり大合唱!

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1時間半くらいの予定が2時間越え。

ライムライトへ戻ってからも宴会は遅くまで続きました。

函館~江差・国道227号大野国道サイクリング|第12話

2010.8.19
北海道&東北2010|第12話

かなりの快晴。

一度行ってみたいなと思っていた場所、江差。江差線を使って18きっぷで行こうかと思っていたものの、ライムライトのシナチクさんに国道227号を勧められて、行きは自転車で行って、帰りは江差線で函館に帰ってくる計画にしました。

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227号は川沿いの風景や森の中、そして田園風景と変化にとんだ景色で楽しいルートでした。

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中山峠という峠(350m)があるんですが、そんなに苦しい峠ではありませんでした。てっぺんには中山トンネルというトンネルがあるんですが、歩道もなく少し怖かったです。

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とにかく天気がいいのと、風景が気持ちいいのとで最高のサイクリング日和&ルートですな。

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途中、厚沢部という町がありましたが、どうやらメークインの名産地(発祥の地?)らしく、キャラクターもメークイン。ということで、直売所に立ち寄り実家にひと箱、メークインを送りました。

それにしてもこのキャラ、最初は不細工で可愛くないキャラクターだなと思っていましたが、ずっと見てると何だかかわいい感じもしてきます。まあ、変なやつですな。

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そうこうしているうちに海が見えてきました。

砂坂海岸という場所に出ました。

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海にぶつかったら左に曲がり、南方向に海岸線に沿って走っていきます。すぐ先に江差の町とカモメ島が見えてきました。

一気に江差へ!!

と、その前に足湯を発見。せっかくなんで入っていきます。

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江差の町中・・・江戸時代にニシン漁で栄えた町で、歴史的建造物もいくつも保存されていました。いにしえ街道、旧中村家、横山家、女老神大神宮・・・観光用にかなりきれいに整備されていました。かといって観光客が沢山いるわけではなく、静かで平穏な空気が流れています。

横山家という屋敷で、ニシン蕎麦をいただきました。

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落ち着いた日本家屋で、風がよく通り、風鈴の清涼感のある音が鳴っています・・・なんだかゆったりとした時間が過ぎている場所でした。

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肉厚のニシンに満足したあとは、カモメ島の砂浜でのんびりと開陽丸を眺めていました。

何時間も海を眺めていました。

気付くと太陽が海に沈む時間・・・期待をはるかに超えた夕陽に出会うことが出来ました。写真を撮るのも忘れてしまったくらい、夕陽は辺り一面を染めてあっという間に海へと沈んでいきました。

暗くなってから自転車を分解し、江差線で函館へと帰りました。


2014年5月、江差線最後の電車が走ります。

日本初のバットレス・笹流ダムと四稜郭|第11話

2010.8.18
北海道&東北2010|第11話

戸井線のアーチ橋を見てから土木遺産に興味がわき、函館にはもう一つ土木遺産があるというので行ってみることにしました。

日本初の鉄筋コンクリート製バットレスダムの笹流ダム!

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函館市をだいぶ北に走ると、そのダムはありました。

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水浴びが出来る場所なんかもあって、静かでいい感じでした。

改修されてほとんど原型は残っていないらしいですけどね、日本のダムの歴史的には物凄く重要なダムであるのは間違いないです。近くで見ると一つ一つのコンクリートの柱がぶっとくて迫力があります。

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もちろん今もダムとして機能していて、上に上ることも出来ました。

ダム湖の風景もなかなかなものでした。


帰り際には「四稜郭」に寄っていきました。

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五稜郭の後方を守るために急造された小さな小さなお城らしい。お城とも呼べないくらいのものだったみたいだけど、しっかりあの形の堀が作られていて、それが四角形なんです。なんともマニアックな場所でした。

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五稜郭タワーみたいに上から見えないので、形は分かりにくいですが、なんとかパノラマ写真で(笑)

四稜郭に寄った後はまたライムライトへ。

この日はライムライト常連さんのお誕生日らしく、みんなでお祝いにラッキーピエロ本店へ!!アンドリューさんの47歳の誕生日パーティー!誕生日にラッキーピエロに行くと様々なサービスを受けられるそうです!

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メロンソーダ+花火+歌+写真+コメント+花輪!!

楽しい!!

おめでとうございます(*´ω`*)

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ダブルカツ丼なるものを頼んだ人がいたんですが、とんでもないサイズのお椀に入ってきました(´゚д゚`)!

何じゃこりゃ!?

中身は普通のカツ丼大盛りでした(笑)

こんな感じで今日は過ぎていきました。

函館戸井線アーチ橋、水無海浜温泉へサイクリング|第10話

2010.8.17
北海道&東北2010|第10話

函館にまた戻ってきました。

ここに来ると安心。ココロとカラダが落ち着く感じがします。

この日は朝食を食べてから湯の川そして恵山方面へと走りました。ちょうど昆布の季節なんでしょうか、海沿いを走っていくと至る所で昆布が干されていて、昆布の香りが漂っています。

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途中、土木遺産のアーチ橋を発見。

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土木遺産っちゅうのに興味が出てきました。

どうやらこれは戸井線アーチ橋というらしい。戸井線!?廃線跡か??そういえば、ここまでも廃線跡らしい橋脚の跡やトンネルっぽいものも道沿いにチラホラありました・・・。

調べてみると・・・昭和の初期に軍事的な目的で、北海道と本州の最短航路である「戸井町~青森県大間町」航路の開発と戸井町に要塞を建設するという計画があったらしいのです。そのために造られた路線が戸井線というわけだそうです。あとはレールを設置するだけという所で、戦時中ということもあり、資材不足に陥り工事は中断。その後、青函トンネル計画の時にこのルートも検討に入ったが、結局は江差線ルートに決定し、結局ここに鉄道が走ることは無かったそうです。

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海沿いのルートはのどかな漁村が多く、とても気持ちのよいサイクリングとなりました。

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水曜どうでしょうで出てきた水無海浜温泉に入ってみようとしますが・・・水着の人らばっかし。しかも家族連ればっかし・・・。あとフナムシが多いのが・・・。

さすがに水着は持っていません。

この状況で全裸で飛び込む勇気は僕にはありませんでした。

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恐山と対をなして霊峰として知られる恵山・・・なかなかの迫力でした。

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来た道を爆走して函館に戻ります。とりゃ。

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湯の川温泉で「永寿湯」という銭湯に入りますが・・・

低温45度、中温46度、高温47度

感覚オカシイんちゃうか!?!?

ほぼ入れず仕舞いだったのにユデダコ状態で出てきました・・・。

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ライムライトに戻って夜ライドをしてみました。

結局120㎞くらい走りきりました。今回の度では一番長い距離かもしれません(笑)

札幌History連泊、そして函館へ戻る|第9話

2010.8.14~16
北海道&東北2010|第9話

8月14日

小樽にて。

朝、メンバー7人は解散。7人から一気に一人ぼっちに・・・。こうなってしまうとなかなか寂しいものがあります。さて、これからどこで何をしようか。あんまりいい案も浮かばず、とりあえず札幌へ。

札幌へ移動。

札幌市の新川という場所にHistoryというバイク屋さんがやっているライダーハウスがあるということで、そこを訪ねてみることに。バイク屋の2階の一室がライダーハウスになっていました。ホント、普通の家のなかの一部屋を借りているといった感じです。オーナーさんもとても優しいバイク好きの方でした。

なんだかどっと疲れが出てしまい、午後はずっと寝ていました。

僕の顔色を見て、オーナーさんが心配してくれるくらいでした。



8月15日

遅めの起床。

札幌市内をブラブラしていました。またHistoryさんに連泊するつもりです。とくにすることもなく、自転車でブラブラした後、Historyへ戻ってきました。札幌という都会は僕にはあまり馴染まず、明日は函館に戻ることにしました。

またライムライトに戻ろう。

ライムライトを拠点にして、函館や恵山、松前や江差の方面を走りつくそうと考えました。ライムライトの居心地が恋しくなったというのもあります。どこかに拠点をつくれば、荷物を置いて走り回ることが出来ますしね。まだ見ぬ函館を掘り下げてみたいというのもありました。とにかく函館という地が気に入ってしまったのです。虜になってしまったのでした。



8月16日

札幌から函館まで9時間の電車旅。

小樽で20分の乗り換え待ち、長万部では1時間の乗り換え待ちでした。コンビニで購入したゴルゴ13を何度も読んで時間をつぶしました。

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そして、またライムライトに戻ってきました。連泊する予定です。


最終日、支笏湖から恵庭・小樽へ|第8話

2010.8.12、13
北海道&東北2010|第8話


8月12日

引き続き大雨の中、支笏湖を出発・・・札幌まで行きたかったが、途中の恵庭で力尽きて健康ランドへチェックイン。風呂に入ったりテレビ見たり、また風呂に入ったりテレビ見たり・・・なんのために北海道まで来たのかよく分からないけど、もう雨で誰一人走りたいと思ってる人はいない状況でした。


8月13日 前ラン最終日

ようやく晴れ。

36号を札幌まで走ります。13時ころ札幌駅へ到着。明日で帰る組はヤマト便で自転車を送ってしまいます。それ以外のメンバーは市営の駐輪場へ駐輪。

札幌から小樽へは電車で。

いきなり都会に来たことにより、ひとりの1年生がはぐれて電車に乗りそびれそうになるというトラブルもありましたが、なんとか小樽到着。

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小樽観光してこの日は小樽の健康ランドオスパに宿泊しました。

明日の朝、このメンバーは解散です。

テント浸水!?まさかの北海道に台風直撃|第7話

2010.8.11
北海道&東北2010|第7話

苫小牧、健康ランドいといの湯

朝風呂の時点でかなりの大雨・・・正直、僕は出発したくなかったですな。一人だったら絶対に出発していない自信があります(笑)とはいえ、参加する人らは合宿の集合日もあるので、なんとか進まなくてはなりません。雨の中出発。

それでもしっかりグルメは押さえます。

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苫小牧の市場でホッキ丼を!!こういう美味いもんでも食べてないと、こんな雨の中やってられません。気分が落ち込むだけです。

マックスバリュで食料を買い込み、支笏湖へと向かいます・・・が、緩く長い上り坂で天気は雨、全身ぐしょぐしょです。

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とりあえず支笏湖に到着してテントを張りました。

一旦、雨が止んだので湖畔に移動し、曇り空でよどんだ湖を見て過ごします・・・。

また雨が降り出したので、テントへと非難します。かといって、何もすることは無くビールやウィスキイを飲んで過ごしていました・・・。

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雨は一向に止む気配がありません。それどころかどんどん強くなってくるではありませんか!?!?


みるみるうちにテントの床が湿ってきて、水が浮き始めます。

「浸水だっ!!!」

テントを張っていた場所が川になりかけていて、もう少しで流されるところでした。後で知ったのですが、この日の雨は勢力がなかなか弱まらない台風+低気圧が北海道を直撃、かなり記録的な豪雨でこれまで走ってきた登別や室蘭では各地で浸水や冠水の被害がでたそうです。

なんとか屋根のある東屋に逃げ込み、眠れない夜を過ごしました・・・。
ようこそ、銀輪記へ

手にした一台の自転車は、思いがけず遠くへと私を連れていき、生活へと染み込み、ついに。

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