日本のチロル「下栗の里」天空に浮かぶ斜面集落|自転車下見2013
秋葉街道下見ツアー、前回の続きです。
浜松から水窪を通り、青崩峠(兵越峠)を登って和田地区の遠山峡の道の駅まで来ました。ここまでで走行距離はちょうど100㎞程度。ランドナーで来た場合は、水窪を出発して1日目はこのあたりでテントを張ることになりそうです。
ここまでのお話はこちら。
・青崩峠は自転車で行ける?通行止め?秋葉街道
・旧木沢小学校、当時の面影を残す木造校舎

ルートはこんな感じ。
道の駅遠山峡から7㎞ほど北に行った地点で国道152号をそれ、下栗の里方面へと登っていきます。下栗の里から更にしらびそ峠を越え、天竜峡へと下ります。

上島トンネル裏の登り口から、林道赤石線に入り、民宿ひなたのT字から下栗の斜面集落を登っていくことにします。集落を通り抜け、高原ロッヂ下栗近くのビューポイントを目指します。
まずは上島トンネルを通過してすぐに左に入り、林道赤石線へ。

林道赤石線登り口から民宿ひなたまでは、約6㎞。標高差360m、平均斜度は6.6%です。
山伝いに細い林道を進んでいきます。基本的に景色が開けていて、右側の深い谷がよ~~く見えるんです。これはなかなか怖い…。

かなり山深いことが分かります。民宿ひなたまでは点々と家があったりしますが集落は無く、こんな感じの道が延々と続きます。部分的にかなり急な斜面があったりもしますね。

民宿ひなたの交差点を左折すると、いよいよ下栗の里です!!
民宿ひなた(最下部)から高原ロッヂ(最上部)までは、約2㎞の連続ヘアピンカーブで標高差200m。すなわち平均斜度10%という激坂を登ることになります。この集落がある斜面自体は最高傾斜38度という超急斜面らしいです。
いやはや…まったく…凄い所にある集落ですな…(;・∀・)

2㎞の激坂を登りきると、高原ロッヂ下栗とはんば亭の駐車場が現れます。地元のボランティアの方々が道中、案内をしてくれます。ありがたいですな。お蔭で道に迷わず、駐車場まで辿り着くことが出来ました(*´ω`*)

この看板がビューポイントへの駐車場の目印。

ここから片道15分程度の遊歩道を歩いて「天空の里ビューポイント」へ向かうことになります。自転車は遊歩道へは進入禁止でした。ここに置いていくことになるでしょう。

遊歩道はこんな感じ。上り下りはほとんどなく、山の水平方向に道は伸びています。自転車で足ガクガク状態でも歩けるはずです。はずです(;・∀・)
この遊歩道は両サイド木々が生い茂っています。途中で下栗の里の風景が見えてしまう・・・なんてことはなく、完全に見えない状態で展望台まで行くことができます・・・なんて、期待を膨らませる仕掛けなんでしょう(´゚д゚`)
15分ほど歩き…
ついに…
ついに…!!

展望台へ到着!!
…そして…


来ましたーーー!!!
「日本のチロル!!」
山間の急斜面に建つ家々とクネクネと曲がりに曲がった道路!!これは何度もテレビや写真で見て頭では分かっているつもりでも、実際に目の当たりにすると、こんな山奥のこんな急斜面に集落が存在して、今も人々が生活していることに改めて驚かされてしまいます…。
東京学芸大学名誉教授の地理学者、市川健夫氏は下栗を見て「日本のチロル」と命名したそうですが、ぼくには天空にポツンと浮かぶ集落にペルーのマチュピチュを思い浮かべました。
それぐらいとんでもないポツンとした場所に集落があるのです(´゚д゚`)いやはや
駐車場からは更に北に道が延びていて、これを通ればしらびそ高原へと抜けることができます。
…しかしこの道も駐車場からしらびそ高原まで距離にして14㎞…標高差810mの登り坂です…。

途中、隕石クレーターがあるといわれる場所もありましたが、植生が多すぎてよく形は分かりませんでした…。これはあんまし期待しない方がいいですよ(笑)
坂道が急で狭いのも注意ですが、このあたり非常にアブ・蜂の類が非常に多かったので注意です!!ぼくはクルマだから良かったものの、自転車で行ってあの大量のアブや蜂に囲まれたら一発でツーリング終了です。

まだ登るのかよ…まだ登るのかよ…と、何度かだまされるような峠の見せかけのような場所を何度か通過し、ようやくしらびそ高原に到着。赤い屋根のアルプス風の建物が目印です。
上り坂の途中に空が開けて、平坦そうな場所が現れると「おお!!峠終了か!!!」と歓喜しますがまだ登りはその先に続くってこと、よくありますわな…。あれはかなり精神的に凹まされますよね。
下栗からしらびそまでも、まったく補給ポイントはありませんでした。やはり大量の飲料水持参は必須です。

標高は1918m…ここまで来るとかなり涼しいです。8月でも。
ここの展望台からは南アルプスがよーーく見えますから、秋ごろに来ると雪もあって綺麗な景色かもしれません。そもそも夏場のくそ暑い時にヒルクライムすべきではないのかもしれません…(;´・ω・)

ここからは約15㎞、標高差1000mの下り坂です!ブラインドのカーブも多かったので速度には注意でしょう。この下り坂はほとんど山の景色は開けず両側は木々といった感じです。登ってきた側の方が景色が開けていたように思います。
再び、国道152号に戻ってきました。ここから更に北に152号を進むと地蔵峠、そして諏訪湖へとつながるわけですが、今回は時間の関係でここから天竜峡に抜け、国道151号で浜松へと戻ることにしました。
今回、水窪から北上するルートを取りましたが、自転車ツーリングの場合は北側から南下するルートが一般的なようです。しらびそや下栗を目指すなら、飯田線で天竜峡駅からスタートするという方法もありそうです。(飯田線の乗り換えの繋がりと本数がどれくらいあるかに寄りそうですが…)
はい。振り返ってみると、しらびそ、下栗、木沢小学校、青崩峠…思いのほか見どころの多いルートだった気がします。今度は必ず自転車で制覇したいですな。しかしながらそこは秘境と呼ばれるだけあってアクセスと補給が非常に悪いというのも痛感しました。入念な準備と天候の確認、2日3日の長期ツーリングの計画立てが必要そうです。
…ところで本物のチロルってどんな風景だっけ??
浜松から水窪を通り、青崩峠(兵越峠)を登って和田地区の遠山峡の道の駅まで来ました。ここまでで走行距離はちょうど100㎞程度。ランドナーで来た場合は、水窪を出発して1日目はこのあたりでテントを張ることになりそうです。
ここまでのお話はこちら。
・青崩峠は自転車で行ける?通行止め?秋葉街道
・旧木沢小学校、当時の面影を残す木造校舎

ルートはこんな感じ。
道の駅遠山峡から7㎞ほど北に行った地点で国道152号をそれ、下栗の里方面へと登っていきます。下栗の里から更にしらびそ峠を越え、天竜峡へと下ります。

上島トンネル裏の登り口から、林道赤石線に入り、民宿ひなたのT字から下栗の斜面集落を登っていくことにします。集落を通り抜け、高原ロッヂ下栗近くのビューポイントを目指します。
まずは上島トンネルを通過してすぐに左に入り、林道赤石線へ。

林道赤石線登り口から民宿ひなたまでは、約6㎞。標高差360m、平均斜度は6.6%です。
山伝いに細い林道を進んでいきます。基本的に景色が開けていて、右側の深い谷がよ~~く見えるんです。これはなかなか怖い…。

かなり山深いことが分かります。民宿ひなたまでは点々と家があったりしますが集落は無く、こんな感じの道が延々と続きます。部分的にかなり急な斜面があったりもしますね。

民宿ひなたの交差点を左折すると、いよいよ下栗の里です!!
民宿ひなた(最下部)から高原ロッヂ(最上部)までは、約2㎞の連続ヘアピンカーブで標高差200m。すなわち平均斜度10%という激坂を登ることになります。この集落がある斜面自体は最高傾斜38度という超急斜面らしいです。
いやはや…まったく…凄い所にある集落ですな…(;・∀・)

2㎞の激坂を登りきると、高原ロッヂ下栗とはんば亭の駐車場が現れます。地元のボランティアの方々が道中、案内をしてくれます。ありがたいですな。お蔭で道に迷わず、駐車場まで辿り着くことが出来ました(*´ω`*)

この看板がビューポイントへの駐車場の目印。

ここから片道15分程度の遊歩道を歩いて「天空の里ビューポイント」へ向かうことになります。自転車は遊歩道へは進入禁止でした。ここに置いていくことになるでしょう。

遊歩道はこんな感じ。上り下りはほとんどなく、山の水平方向に道は伸びています。自転車で足ガクガク状態でも歩けるはずです。はずです(;・∀・)
この遊歩道は両サイド木々が生い茂っています。途中で下栗の里の風景が見えてしまう・・・なんてことはなく、完全に見えない状態で展望台まで行くことができます・・・なんて、期待を膨らませる仕掛けなんでしょう(´゚д゚`)
15分ほど歩き…
ついに…
ついに…!!

展望台へ到着!!
…そして…


来ましたーーー!!!
「日本のチロル!!」
山間の急斜面に建つ家々とクネクネと曲がりに曲がった道路!!これは何度もテレビや写真で見て頭では分かっているつもりでも、実際に目の当たりにすると、こんな山奥のこんな急斜面に集落が存在して、今も人々が生活していることに改めて驚かされてしまいます…。
東京学芸大学名誉教授の地理学者、市川健夫氏は下栗を見て「日本のチロル」と命名したそうですが、ぼくには天空にポツンと浮かぶ集落にペルーのマチュピチュを思い浮かべました。
それぐらいとんでもないポツンとした場所に集落があるのです(´゚д゚`)いやはや
駐車場からは更に北に道が延びていて、これを通ればしらびそ高原へと抜けることができます。
…しかしこの道も駐車場からしらびそ高原まで距離にして14㎞…標高差810mの登り坂です…。

途中、隕石クレーターがあるといわれる場所もありましたが、植生が多すぎてよく形は分かりませんでした…。これはあんまし期待しない方がいいですよ(笑)
坂道が急で狭いのも注意ですが、このあたり非常にアブ・蜂の類が非常に多かったので注意です!!ぼくはクルマだから良かったものの、自転車で行ってあの大量のアブや蜂に囲まれたら一発でツーリング終了です。

まだ登るのかよ…まだ登るのかよ…と、何度かだまされるような峠の見せかけのような場所を何度か通過し、ようやくしらびそ高原に到着。赤い屋根のアルプス風の建物が目印です。
上り坂の途中に空が開けて、平坦そうな場所が現れると「おお!!峠終了か!!!」と歓喜しますがまだ登りはその先に続くってこと、よくありますわな…。あれはかなり精神的に凹まされますよね。
下栗からしらびそまでも、まったく補給ポイントはありませんでした。やはり大量の飲料水持参は必須です。

標高は1918m…ここまで来るとかなり涼しいです。8月でも。
ここの展望台からは南アルプスがよーーく見えますから、秋ごろに来ると雪もあって綺麗な景色かもしれません。そもそも夏場のくそ暑い時にヒルクライムすべきではないのかもしれません…(;´・ω・)

ここからは約15㎞、標高差1000mの下り坂です!ブラインドのカーブも多かったので速度には注意でしょう。この下り坂はほとんど山の景色は開けず両側は木々といった感じです。登ってきた側の方が景色が開けていたように思います。
再び、国道152号に戻ってきました。ここから更に北に152号を進むと地蔵峠、そして諏訪湖へとつながるわけですが、今回は時間の関係でここから天竜峡に抜け、国道151号で浜松へと戻ることにしました。
今回、水窪から北上するルートを取りましたが、自転車ツーリングの場合は北側から南下するルートが一般的なようです。しらびそや下栗を目指すなら、飯田線で天竜峡駅からスタートするという方法もありそうです。(飯田線の乗り換えの繋がりと本数がどれくらいあるかに寄りそうですが…)
はい。振り返ってみると、しらびそ、下栗、木沢小学校、青崩峠…思いのほか見どころの多いルートだった気がします。今度は必ず自転車で制覇したいですな。しかしながらそこは秘境と呼ばれるだけあってアクセスと補給が非常に悪いというのも痛感しました。入念な準備と天候の確認、2日3日の長期ツーリングの計画立てが必要そうです。
…ところで本物のチロルってどんな風景だっけ??
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