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「銀輪記」~自転車旅行の記憶~

函館まで輪行してライムライトへ・高繁さんとの出会い|第1話

2010.8.4
北海道&東北2010|第1話

プロローグ

12:36静岡駅発のひかり468号に乗り込み、東京駅で東北新幹線はやて21号に乗り換え。16:55に八戸駅に到着し17:07発のスーパー白鳥21号に乗り換え、青函トンネルを通って函館入りです。

20:09 函館駅、到着。

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駅前で自転車を組み立ててライムライトへ投宿。東京駅と八戸駅での乗り換えであまり時間が無かったことでかなりの体力を削られてしまいました。ちょっと疲労を覚えつつもチェックインして荷物を置いてから、近くのラッキーピエロにチャイニーズチキンバーガーを食べに行きました。久々のチキンバーガーに感動…一気に函館に来たという実感が湧いてきました。函館温泉でひとっ風呂浴びてからライムライトへと戻りました。

この日のライムライトは物凄く国際的。スコットランド人のベンとイングランド人のリチャードとサムの3人組、台湾のサイクリストもいました。

この時、ひとり、ものすごい旅人が泊まっていました。バギーを押してRUNで旅している高繁さん。高繁勝彦さん。≫KAY'S BLOG まだ、アドヴェンチャー・ランナーとしてプロの冒険家になる前で、ちょうど高校教師を辞めて稚内から日本縦断の旅をされているところでした。

当時の僕はけっこう人見知りが激しかったのと、あまりに凄みのある方だったのでそんなに沢山話が出来たわけではなかったのですが、淡々と旅を語る高繁さんは、僕の中ではそれはそれは結構な衝撃でした。

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(高繁さん撮影)

同宿の外国人グループと一緒に「ワイン」と称した安日本酒のブドウ味のサイダー割を飲んで愉快な夜は過ぎていきました。


<高繁さんのブログ、当時の記事>
函館の休日|KAY'S BLOG 20100804
Last Night in 北海道|KAY'S BLOG 20100805
本州上陸~ねぶたの熱い夜|KAY'S BLOG 20100806
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後発メンバーと合流し函館山へ夜行登山|第2話

2010.8.5
北海道&東北2010|第2話

第1話はこちら

これから旅が始まる興奮からか、僕にしては物凄く早起きを。

朝6時に起床して、函館の朝市へ。

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タラバや毛蟹、イクラやウニの試食をさせてもらいつつ見学。馬子とやすべというお店でイカ刺しを食べて大満足の中でライムライトへ戻ります。ライムライトでも自家製のパンとコーヒーの朝食が出るので、二度目の朝食を頂きます。

ライムライトの談話室でのんびりしたのち、連れの後輩一人とともに2人で函館ポタリングへ。

天気は曇り、ちょっと涼しいですがまずは立待岬を目指します。

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立待岬。

100均とスーパーで買い出しをしたのち、トラピスチヌ修道院へ。

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帰り際には湯の川温泉の大衆銭湯「大盛湯」でまったり。五稜郭方面を通ってライムライトに戻るとき、ちょうど北海道新聞で取材を受けたばかりの高繁さんに出くわしました。

ライムライトに戻り、後発メンバーと連絡を取り合います。

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ツアーに参加するメンバーは夜に函館に到着する模様。

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それまで僕は函館の元町方面をブラブラしていました。西洋風と和風の混在する函館の街、単純に異国情緒だけじゃなくてなんか哀愁みたいなものがたちこめてて好きなんですよね。

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夜8時、後発のメンバー5人が函館に到着するのを迎えに行きます。函館駅へ。

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大人数にも関わらず、ライムライトのシナチクさんハコさんは快く一部屋貸してくださり7人で泊まることになりました。これだけ大人数居ると泊まるところは臨機応変に決めていくのはなかなか至難の業なのであります(笑)


長時間の電車の輪行で疲れてるところ、大変申し訳ないですが、

幸運にも雲が少ない天候


こりゃ函館山からの夜景がきれいなはずなので、自転車をライムライトに置いてから全員で夜行登山。自転車は終日登れませんし、ロープウェイはもう終了の時間、バスも無いですし、タクシーはお金かかりますしね。

真っ暗の中、自転車のライトで函館山の展望台目指して2㎞ほど歩いて登っていきました。一本道の単純な登山道なので、夜歩いてもまず迷うことは無さそうです。熊その他動物もいないそうですし。でも真っ暗の中の登山は、この人数いてもちょっと怖いですな。何か出てきそうで。

そして展望台到着!!もう遅い時間で観光客もまばらでした。

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何度見ても感動する夜景ですな・・・

ライムライトに戻ると全員、かなりの疲労で泥のように眠りました。

北海道&東北2010目次

【北海道&東北2010】

『前ラン~函館小樽編』 2010.8.4~8.13
もう3年前の話…北海道&東北2010|プロローグ
函館まで輪行してライムライトへ・高繁さんとの出会い|第1話
後発メンバーと合流し函館山へ夜行登山|第2話
雨の噴火湾ライドと中ノ沢屋の毛蟹な夜|第3話
洞爺湖畔、滝の上キャンプ場の絶景と夕景|第4話
室蘭グルメ「美味いカレーラーメン」を探せ|第5話
濃霧のトッカリショとチキウ岬へ絶景を見に行く|第6話
テント浸水!?まさかの北海道に台風直撃|第7話
最終日、支笏湖から恵庭・小樽へ|第8話

『独り函館沈没編』 2010.8.14~8.21
札幌History連泊、そして函館へ戻る|第9話
函館戸井線アーチ橋、水無海浜温泉へサイクリング|第10話
日本初のバットレス・笹流ダムと四稜郭|第11話
函館~江差・国道227号大野国道サイクリング|第12話
カラオケビール電車~ライムライト2010|第13話
湯の川温泉の花火、2010年大会|第14話

『東北編』2010.8.22~
三陸鉄道北リアス線輪行記、久慈・宮古・釜石~北上|第15話
東北ダイジェスト~平泉・厳美渓・猊鼻渓~|最終話

雨の噴火湾ライドと中ノ沢屋の毛蟹な夜|第3話

2010.8.6、7
北海道&東北2010|第3話


8月6日

暑くて起床。北海道ではありえないくらいの真夏日でした。朝、テレビでは広島原爆の式典を放送していました。

サムとベン、リチャード、そして高繁さんも出発するので見送りです。高繁さんはこれから本州へ。

この日は後発メンバーも加えて函館観光!

朝市へ行き、谷地頭温泉でまったりしたのち、金森倉庫、元町と周ってハセガワストアの焼き鳥弁当。五稜郭へと向かいます。

五稜郭へ向かう途中、広島から走ってきたという同年代の単独サイクリストに出会い、一緒に走ることになりました。一人加わり8人でのサイクリングです。真っ黒に焼けた肌に、ちょっと古っぽいサングラスでよくしゃべる男でした。広島弁が印象的でした。

タワー登って広島のサイクリストと別れて、ライムライトへ戻ってきました。

のんびりしたのち、函館の塩ラーメンを食べに行ってこの日は終わり。



8月7日

天気はちょっと悪い予報だけど、8時に函館を出発。100㎞ほど先の長万部を目指します。

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赤松街道を通って、11時ころに大沼公園に到着。

コースを歩き散策しますが生憎の曇りで駒ヶ岳の姿は望めませんでした。

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森駅まで下って、いかめしを食します。

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森駅にはちょうどSLの大沼号が停まっていました。

ひたすら、7人のトレインで長万部を目指しますが、なかなかスピードが上がりません。それはそのはず、今回のメンバーの中には1年生も3人いて、長期ツーリングは今回が初めてとのこと。こんなにたくさんの荷物の乗っている自転車をこいで100㎞走るのは初めてなのでした。(僕は幽霊部員だったので、ほとんどのメンバーは初対面だったのです)

途中、少し雨に降られますが休み休み走っていきます。

八雲を過ぎてからは特に1年生の顔色が悪かったですが、なんとか長万部の中ノ沢屋という安宿に到着。到着したとたんにが強く降り出します。

向かいの浜チャンポン屋で夕飯を食べてから、雨が止んだすきに長万部温泉へ。アツアツのお湯ですが、泉質は抜群!!と、この温泉で、昨日一緒に走った広島のサイクリストと再会。どうやら同じようなルートで走ってきたようでした。雨だから中ノ沢屋に誘ったのですが、いい野宿場所をすでに確保済みらしく、彼はこの雨の中野宿場へ・・・。

温泉でポカポカになったんですが、帰り際にまた雨にやられてまた濡れる始末・・・。

全員でブルーな気持ちになっていると・・・

宿の主人が「毛蟹」を差し入れてくれるという奇跡が(´゚д゚`)1泊1000円の宿なんですけど・・・

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しかもいい感じに塩ゆでされていて激ウマ!!

みんなで夢中になってむしゃぶりつき、ブルーだった気持ちは一気に吹っ飛んでいきました。

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そんな毛蟹な夜でした。

中ノ沢屋の主人、ありがとうございました。

洞爺湖畔、滝の上キャンプ場の絶景と夕景|第4話

2010.8.8
北海道&東北2010|第4話

この日は晴れ、朝からカンカン照りで日差しが強いです。

中ノ沢屋を出発し、長万部の中心街を通り抜け、静狩峠・礼文華峠とその他細かいアップダウンと狭いトンネル一つを潜り抜けて豊浦へと出ました。

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タンクトップを着ていたこともあり、直射日光を浴び続けた右肩がひりひり焼けます。


豊浦のセイコーマートと道の駅で休憩しますが、1年生3人には疲労の色が見えます。やはり昨日の100㎞越えが堪えたのでしょうか、慣れない環境というのもあると思います。でもこればかりは時間が解決してくれるのを待つしかない気もします。道の駅で昼食をとりました。1年生3人はなんとか胃に食べ物を押し込んでいるといった感じ・・・果たして大丈夫でしょうか・・・。

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この日は洞爺湖でキャンプをする予定・・・虻田で国道37号線を左に折れて広く長いトンネルを2つ通り抜けると、目前に海のように波打った洞爺湖が姿を現します。

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洞爺湖畔にはいくつかキャンプ場がありますが、僕らが選んだのは「滝の上」キャンプ場というサイト。もうすでに幾人かのキャンパーや家族連れがテントを張っているところでしたので、僕らはサイトの一番奥のひっそりとした湖畔にテントを張ることにしました。大自然に囲まれて、湖の波の音しかしいない静かな静かなサイト。

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テントを張り、皆でのんびりしていると夕陽の絶景が!!

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さっきまで死ぬんじゃないかというくらいグッタリしていた1年生も嘘のように元気になっています(笑)

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「ゆーあいの家」という温泉銭湯でのんびりした後、夕飯にカレーを作りました。真っ暗の中でのカレー作りです。野菜をたっぷり入れました。ご飯を炊く係りの1年生も素晴らしい働きをしてくれて、ものすごくうまく炊けています。自然の中でのカレーはやっぱし最高だな。

カレーを食べ終わったころ、遠くの方で花火が上がっているのが見えました。洞爺湖温泉街で上げてるロングラン花火ですな。

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気温もちょうどよく、通気性のいいテントでぐっすりと眠れました。

室蘭グルメ「美味いカレーラーメン」を探せ|第5話

2010.8.9
北海道&東北2010|第5話

テントを撤収して有珠山観光へ!

売店で売ってたビン牛乳を飲んでみると、瓶の口の部分にバター化したものが付いていてものすごく濃厚な牛乳でした。駐車場からはロープウェーで有珠山山頂まで。中国や韓国の観光客だらけでした。

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下山して今日も走り始めます。できれば室蘭まで行きたいところ。

国道47号線に再び合流して、伊達、黄金と通り抜けて室蘭が近づいてきました。


この日もどこかでキャンプを考えていましたが、いかんせん天気が悪い・・・室蘭YHに投宿するかキャンプするかでちょっともめましたが、結局、室蘭YHに投宿することに。


ユースホステルは高台にあり、室蘭市内の輪西町からユースホステルまで最後に激坂が待ち構えていたのには、全員でやられました(笑)しかも、辺りは濃霧。視界は10mもありません。周りに何があるのか一切わからず、ユースホステルの場所を探すのにかなり苦戦しました。

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外見はかなり年季の入ったユースでしたが、部屋は思いのほか綺麗でした。まあ、外見ほどではないというレベルですが(笑)ポカポカのお風呂に入れたのと、ランドリーが使えたのがありがたかったですな。


夕飯はみんなで室蘭名物の「カレーラーメン」を食べに行くことになりました。どうしても食いに行きたいと言ってきかない奴がいたのです(笑) 僕を筆頭に大勢は「カレーラーメン・・・それ美味いのかいな??」と半信半疑でした。

味の大王という店が有名らしいのですが、ちょっと遠い・・・輪西町のラーメン屋に向かいますが定休日・・・(・´з`・)ユースホステルのPCで室蘭のカレーラーメンの美味しいお店をリサーチしたかったんですが、いかんせんポンコツPCでほとんど調べることが出来なかったのです。コンビニの観光本を探してみますが、それらしい記述は無し・・・余り使えませんでした。


とりあえず東室蘭駅の方に向かって、皆で手分けしてラーメン屋を探します・・・こうなったら人海戦術です。ローラー作戦です。自転車で縦横無尽に走り回って・・・

なんとか駅前の居酒屋チックなカレーラーメンのお店を発見しイートイン!!

ザンギ入りのカレーラーメンを注文。

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予想を裏切りかなり美味い(´゚д゚`)!!濃厚なカレースープがめちゃめちゃ美味いじゃないですか。


カレーラーメンをナメテました・・・ごめんなさい。

濃霧のトッカリショとチキウ岬へ絶景を見に行く|第6話

2010.8.10
北海道&東北2010|第6話

夜の間も立ち込めていた霧がようやく晴れてきました。

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ユースホステルの前はこんな絶景だったんですね。

今日の目的地は苫小牧ですが、出発の前に室蘭の景勝地「チキウ岬」へと行くことになりました。チキウ岬へ向かう道は高台を連続カーブで繋いでいて、室蘭の街や工場などが一望できる場所が点在する景色の良いルートでした。

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トッカリショ岬の展望台。

絶壁でした。

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なぜかここに自転車を置いて、金屏風やチキウ岬へと歩くことになりました。ただし、意外と距離があり、自転車を置いていったことを全員が後悔したことは言うまでもありません(笑)

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しかもチキウ岬に近づくにつれて、またもや霧が濃く・・・


絶景のチキウ岬!!!に到着したものの、

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・・・(;´・ω・)

残念。全員のテンションが一気に下がります。岬の売店で腹ごしらえをしてから来た道を戻っていきました。

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今回の旅、天候には恵まれてないような気がします。しかもこれからの週間予報もあまりよろしくないと来ています。荷物を置かせてもらっていたYHに戻り、再出発です。


36号線はずっと直線です。幌別、登別と抜けて虎杖浜温泉へ。ここらで休憩がてら温泉に浸かろうということになり、ぬくもりの湯へ。意外と広い温泉で豊富な湯量、ちょい熱めでしたが良い湯です。

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休憩所も広かったので、ここで一眠り(笑)

その後は苫小牧まで走り、健康ランドいといの湯に宿泊。健康ランドに到着した瞬間にまた雨が降り出しました。

明日の予報は一日中・・・「雨」

テント浸水!?まさかの北海道に台風直撃|第7話

2010.8.11
北海道&東北2010|第7話

苫小牧、健康ランドいといの湯

朝風呂の時点でかなりの大雨・・・正直、僕は出発したくなかったですな。一人だったら絶対に出発していない自信があります(笑)とはいえ、参加する人らは合宿の集合日もあるので、なんとか進まなくてはなりません。雨の中出発。

それでもしっかりグルメは押さえます。

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苫小牧の市場でホッキ丼を!!こういう美味いもんでも食べてないと、こんな雨の中やってられません。気分が落ち込むだけです。

マックスバリュで食料を買い込み、支笏湖へと向かいます・・・が、緩く長い上り坂で天気は雨、全身ぐしょぐしょです。

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とりあえず支笏湖に到着してテントを張りました。

一旦、雨が止んだので湖畔に移動し、曇り空でよどんだ湖を見て過ごします・・・。

また雨が降り出したので、テントへと非難します。かといって、何もすることは無くビールやウィスキイを飲んで過ごしていました・・・。

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雨は一向に止む気配がありません。それどころかどんどん強くなってくるではありませんか!?!?


みるみるうちにテントの床が湿ってきて、水が浮き始めます。

「浸水だっ!!!」

テントを張っていた場所が川になりかけていて、もう少しで流されるところでした。後で知ったのですが、この日の雨は勢力がなかなか弱まらない台風+低気圧が北海道を直撃、かなり記録的な豪雨でこれまで走ってきた登別や室蘭では各地で浸水や冠水の被害がでたそうです。

なんとか屋根のある東屋に逃げ込み、眠れない夜を過ごしました・・・。

最終日、支笏湖から恵庭・小樽へ|第8話

2010.8.12、13
北海道&東北2010|第8話


8月12日

引き続き大雨の中、支笏湖を出発・・・札幌まで行きたかったが、途中の恵庭で力尽きて健康ランドへチェックイン。風呂に入ったりテレビ見たり、また風呂に入ったりテレビ見たり・・・なんのために北海道まで来たのかよく分からないけど、もう雨で誰一人走りたいと思ってる人はいない状況でした。


8月13日 前ラン最終日

ようやく晴れ。

36号を札幌まで走ります。13時ころ札幌駅へ到着。明日で帰る組はヤマト便で自転車を送ってしまいます。それ以外のメンバーは市営の駐輪場へ駐輪。

札幌から小樽へは電車で。

いきなり都会に来たことにより、ひとりの1年生がはぐれて電車に乗りそびれそうになるというトラブルもありましたが、なんとか小樽到着。

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小樽観光してこの日は小樽の健康ランドオスパに宿泊しました。

明日の朝、このメンバーは解散です。

札幌History連泊、そして函館へ戻る|第9話

2010.8.14~16
北海道&東北2010|第9話

8月14日

小樽にて。

朝、メンバー7人は解散。7人から一気に一人ぼっちに・・・。こうなってしまうとなかなか寂しいものがあります。さて、これからどこで何をしようか。あんまりいい案も浮かばず、とりあえず札幌へ。

札幌へ移動。

札幌市の新川という場所にHistoryというバイク屋さんがやっているライダーハウスがあるということで、そこを訪ねてみることに。バイク屋の2階の一室がライダーハウスになっていました。ホント、普通の家のなかの一部屋を借りているといった感じです。オーナーさんもとても優しいバイク好きの方でした。

なんだかどっと疲れが出てしまい、午後はずっと寝ていました。

僕の顔色を見て、オーナーさんが心配してくれるくらいでした。



8月15日

遅めの起床。

札幌市内をブラブラしていました。またHistoryさんに連泊するつもりです。とくにすることもなく、自転車でブラブラした後、Historyへ戻ってきました。札幌という都会は僕にはあまり馴染まず、明日は函館に戻ることにしました。

またライムライトに戻ろう。

ライムライトを拠点にして、函館や恵山、松前や江差の方面を走りつくそうと考えました。ライムライトの居心地が恋しくなったというのもあります。どこかに拠点をつくれば、荷物を置いて走り回ることが出来ますしね。まだ見ぬ函館を掘り下げてみたいというのもありました。とにかく函館という地が気に入ってしまったのです。虜になってしまったのでした。



8月16日

札幌から函館まで9時間の電車旅。

小樽で20分の乗り換え待ち、長万部では1時間の乗り換え待ちでした。コンビニで購入したゴルゴ13を何度も読んで時間をつぶしました。

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そして、またライムライトに戻ってきました。連泊する予定です。


函館戸井線アーチ橋、水無海浜温泉へサイクリング|第10話

2010.8.17
北海道&東北2010|第10話

函館にまた戻ってきました。

ここに来ると安心。ココロとカラダが落ち着く感じがします。

この日は朝食を食べてから湯の川そして恵山方面へと走りました。ちょうど昆布の季節なんでしょうか、海沿いを走っていくと至る所で昆布が干されていて、昆布の香りが漂っています。

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途中、土木遺産のアーチ橋を発見。

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土木遺産っちゅうのに興味が出てきました。

どうやらこれは戸井線アーチ橋というらしい。戸井線!?廃線跡か??そういえば、ここまでも廃線跡らしい橋脚の跡やトンネルっぽいものも道沿いにチラホラありました・・・。

調べてみると・・・昭和の初期に軍事的な目的で、北海道と本州の最短航路である「戸井町~青森県大間町」航路の開発と戸井町に要塞を建設するという計画があったらしいのです。そのために造られた路線が戸井線というわけだそうです。あとはレールを設置するだけという所で、戦時中ということもあり、資材不足に陥り工事は中断。その後、青函トンネル計画の時にこのルートも検討に入ったが、結局は江差線ルートに決定し、結局ここに鉄道が走ることは無かったそうです。

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海沿いのルートはのどかな漁村が多く、とても気持ちのよいサイクリングとなりました。

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水曜どうでしょうで出てきた水無海浜温泉に入ってみようとしますが・・・水着の人らばっかし。しかも家族連ればっかし・・・。あとフナムシが多いのが・・・。

さすがに水着は持っていません。

この状況で全裸で飛び込む勇気は僕にはありませんでした。

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恐山と対をなして霊峰として知られる恵山・・・なかなかの迫力でした。

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来た道を爆走して函館に戻ります。とりゃ。

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湯の川温泉で「永寿湯」という銭湯に入りますが・・・

低温45度、中温46度、高温47度

感覚オカシイんちゃうか!?!?

ほぼ入れず仕舞いだったのにユデダコ状態で出てきました・・・。

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ライムライトに戻って夜ライドをしてみました。

結局120㎞くらい走りきりました。今回の度では一番長い距離かもしれません(笑)

日本初のバットレス・笹流ダムと四稜郭|第11話

2010.8.18
北海道&東北2010|第11話

戸井線のアーチ橋を見てから土木遺産に興味がわき、函館にはもう一つ土木遺産があるというので行ってみることにしました。

日本初の鉄筋コンクリート製バットレスダムの笹流ダム!

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函館市をだいぶ北に走ると、そのダムはありました。

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水浴びが出来る場所なんかもあって、静かでいい感じでした。

改修されてほとんど原型は残っていないらしいですけどね、日本のダムの歴史的には物凄く重要なダムであるのは間違いないです。近くで見ると一つ一つのコンクリートの柱がぶっとくて迫力があります。

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もちろん今もダムとして機能していて、上に上ることも出来ました。

ダム湖の風景もなかなかなものでした。


帰り際には「四稜郭」に寄っていきました。

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五稜郭の後方を守るために急造された小さな小さなお城らしい。お城とも呼べないくらいのものだったみたいだけど、しっかりあの形の堀が作られていて、それが四角形なんです。なんともマニアックな場所でした。

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五稜郭タワーみたいに上から見えないので、形は分かりにくいですが、なんとかパノラマ写真で(笑)

四稜郭に寄った後はまたライムライトへ。

この日はライムライト常連さんのお誕生日らしく、みんなでお祝いにラッキーピエロ本店へ!!アンドリューさんの47歳の誕生日パーティー!誕生日にラッキーピエロに行くと様々なサービスを受けられるそうです!

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メロンソーダ+花火+歌+写真+コメント+花輪!!

楽しい!!

おめでとうございます(*´ω`*)

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ダブルカツ丼なるものを頼んだ人がいたんですが、とんでもないサイズのお椀に入ってきました(´゚д゚`)!

何じゃこりゃ!?

中身は普通のカツ丼大盛りでした(笑)

こんな感じで今日は過ぎていきました。

函館~江差・国道227号大野国道サイクリング|第12話

2010.8.19
北海道&東北2010|第12話

かなりの快晴。

一度行ってみたいなと思っていた場所、江差。江差線を使って18きっぷで行こうかと思っていたものの、ライムライトのシナチクさんに国道227号を勧められて、行きは自転車で行って、帰りは江差線で函館に帰ってくる計画にしました。

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227号は川沿いの風景や森の中、そして田園風景と変化にとんだ景色で楽しいルートでした。

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中山峠という峠(350m)があるんですが、そんなに苦しい峠ではありませんでした。てっぺんには中山トンネルというトンネルがあるんですが、歩道もなく少し怖かったです。

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とにかく天気がいいのと、風景が気持ちいいのとで最高のサイクリング日和&ルートですな。

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途中、厚沢部という町がありましたが、どうやらメークインの名産地(発祥の地?)らしく、キャラクターもメークイン。ということで、直売所に立ち寄り実家にひと箱、メークインを送りました。

それにしてもこのキャラ、最初は不細工で可愛くないキャラクターだなと思っていましたが、ずっと見てると何だかかわいい感じもしてきます。まあ、変なやつですな。

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そうこうしているうちに海が見えてきました。

砂坂海岸という場所に出ました。

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海にぶつかったら左に曲がり、南方向に海岸線に沿って走っていきます。すぐ先に江差の町とカモメ島が見えてきました。

一気に江差へ!!

と、その前に足湯を発見。せっかくなんで入っていきます。

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江差の町中・・・江戸時代にニシン漁で栄えた町で、歴史的建造物もいくつも保存されていました。いにしえ街道、旧中村家、横山家、女老神大神宮・・・観光用にかなりきれいに整備されていました。かといって観光客が沢山いるわけではなく、静かで平穏な空気が流れています。

横山家という屋敷で、ニシン蕎麦をいただきました。

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落ち着いた日本家屋で、風がよく通り、風鈴の清涼感のある音が鳴っています・・・なんだかゆったりとした時間が過ぎている場所でした。

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肉厚のニシンに満足したあとは、カモメ島の砂浜でのんびりと開陽丸を眺めていました。

何時間も海を眺めていました。

気付くと太陽が海に沈む時間・・・期待をはるかに超えた夕陽に出会うことが出来ました。写真を撮るのも忘れてしまったくらい、夕陽は辺り一面を染めてあっという間に海へと沈んでいきました。

暗くなってから自転車を分解し、江差線で函館へと帰りました。


2014年5月、江差線最後の電車が走ります。

カラオケビール電車~ライムライト2010|第13話

2010.8.20
北海道&東北2010|第13話

今日はカラオケビール電車の日。

とりあえず午前中はゆっくり過ごします。ライムライトにはマンガが大量にあるので、この日は「さいとうたかを」の『サバイバル』を全巻一気読み。

昼は「焼肉番長」で時間無制限バイキング980円へ。満腹で帰るのが大変でしたがなんとかライムライトへ。

そしてカラオケビール電車の時間!

同宿の人らみんなで移動開始です。魚市場前の電停で待っていると「Amusument Tram」という貸切路面電車が登場!!みんな(23人+犬3匹)で乗り込みます。

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カラオケと生ビールでハイテンションのまま、

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電車はドッグ前で折り返し、五稜郭の前を通っていったん車庫へ。

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車庫で停まっている間に、トイレ休憩と買い出しを済ませます。(この時点で20Lあったビールが空いてしまいました)

ニャンチュウさんは「マイウェイ」を熱唱し、天神橋5丁目さんは「この素晴らしき世界」を熱唱!

旅人の魂のこもった歌に感動です!!

最後は電車の中がライトアップされ、ほとんど今日初めて会ったばかりの他人23人は親友のように盛り上がり大合唱!

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1時間半くらいの予定が2時間越え。

ライムライトへ戻ってからも宴会は遅くまで続きました。

湯の川温泉の花火、2010年大会|第14話

2010.8.21
北海道&東北2010|第14話

昨晩飲み過ぎたせいか朝食は食べることが出来ず、コーヒー飲みを頂きました。

函館最終日なので、函館土産をいくつか買い込んで段ボールに詰めて実家に送ります。明日、本州へと渡る切符を購入してライムライトでのんびりしていました。荷物もまとめて、明日はもう出発するのみです。

夜は同宿のメンバーで湯の川温泉の花火大会へ行きました。

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花火が終わってからは、自転車の3人でライムライトまで夜風を切って走っていきます。

久々に複数人で走った気がします。

前に誰かが走っている感覚がどこか懐かしかったのでした。

三陸鉄道北リアス線輪行記、久慈・宮古・釜石~北上|第15話

2010.8.22
北海道&東北2010|第15話

早朝にライムライトを出発・・・函館駅へと向かいます。

ずっと乗りたかったローカル線「三陸鉄道」に乗りに行きます。東北、太平洋側、三陸海岸のリアス地形を南北につなぐ路線です。

八戸駅で、さんりくトレイン「うみねこ号」に乗り込みます。

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久慈駅までは、地元の方々の脚と言った感じで、観光列車という感じはしません・・・

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2両編成の赤と青の車両です。久慈駅に到着すると、運転手と車掌のほかに「さんりくトレインおもてなしレディ」という乗務員さんが乗り込んできて、アナウンスや観光ガイドをしてくれました。

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途中、景色のいい橋の上のポイントでは、列車が一度停まります。

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ときおり見える海や海岸の景色はどれも絶景で、特に晴れて天候に恵まれたのも幸運でした。

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宮古駅に到着すると「めかぶ蕎麦」の振る舞いが!!

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三陸鉄道、北リアス線、至れり尽くせりの素晴らしい観光列車でした(*^^*)大好きなローカル線の一つになりました。

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宮古駅では2時間の乗り換え待ち。

スーパーで弁当を買い、駅前をウロウロ。

宮古からは山田線で釜石を目指します。

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陸前山田町、大槌町

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1時間ほどで釜石駅に到着。ここからは海岸沿いを離れ、釜石線で東北の中心部、花巻そして北上を目指します。

釜石線は釜石街道に沿って走っていきますが、景色はほとんど開けず、山の中をぐんぐん走り抜けていきます。深い山の風景です。トンネルを何度か通った後、いきなり田園風景が現れ、遠野のあたりで完全に陽は落ち、暗闇の中を進む列車となりました。

車内はガラガラで、乗ってくる人も居ません。

花巻で乗り換え、北上駅へ。北上の健康ランドに宿泊です。

東北ダイジェスト~平泉・厳美渓・猊鼻渓~|最終話

2010.8.23~
北海道&東北2010|最終話

北上から平泉へ南進し、奥州平泉・中尊寺を訪ね、厳美渓・猊鼻渓を訪ね・・・

旅が20日間を越えてからは、もう旅をする気力は無くなり、しばらくの間、惰性で岩手県と宮城県をフラフラした後、静岡へと帰りました。

……

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北上川の雄大な風景は脳裏に焼き付いているらしく、その後何度も夢に出てくるのです。

この場所で僕のこの旅は終わっていたのかもしれないな。
ようこそ、銀輪記へ

手にした一台の自転車は、思いがけず遠くへと私を連れていき、生活へと染み込み、ついに。

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