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「銀輪記」~自転車旅行の記憶~

松本の信州そば名店、五兵衛 乗鞍チャレンジ 初日

2012 7 14

お昼過ぎに長野県松本市に到着。

スーパーで買い出しを済まし、とりあえずどこか昼飯を探します。

長野、信州といったら蕎麦でしょ!?

ということで蕎麦屋へ。一番近くにあった「五兵衛」さんというお蕎麦屋に入ります。ちょうど席が空いており待つこと無く入れましたぞ(´ー`)

石臼挽きを売りにしたお店なので、石臼挽き十割そばを注文!



来ました!美味そうなそばです。
うん!十割だと柔らかいかと思いきや、かなりコシがあります。最初は蕎麦の風味を楽しむために塩のみで食べるんですが、これもオツ( ̄∇ ̄)v

ごちそうさまでした。

お店を出るときには行列が出来ていました…(@_@)いいタイミングで入りましたな。



早速、自転車を組み立てますよ。文化財指定されている開智小学校の近くで組み上げます。

出発準備完了!今日は乗鞍の登り口近くの道の駅を目指します。なかなか細い道ですが、国道158を西に走っていきます。途中まで線路沿い、途中から渓谷沿いを上がっていきました。



雨がパラついて来たので、温泉せせらぎの湯にて雨宿りを兼ねて入浴します。



風呂を出ると、晴れ間が!(´ー`)



一気に道の駅、風穴の里まで行きましょう!少し登りがあり…また汗をかいてしまいました(;_;)

が、無事、道の駅に到着!17:00



約30kmの緩い登りでした。明日は本番!早めにテントを張って、寝ることにしましょう。

食堂の営業時間には間に合わず、夕飯はパンだ…(+_;)
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道の駅、風穴の里で野宿 乗鞍チャレンジ 二日目朝

2012 7 15

道の駅、風穴の里



昨夜は軒先にテント張っていましたが、夜9時頃雨が降り出し、急遽比較的屋根の大きいドミニク君が寝てる場所までテントを移動。



なんとか避難しました。



天気予報は曇りなのに…

朝方3時以降は凄い雨です。



やはり雨男なのか…

とりあえず待機です。

自転車最高峰畳平を目指す 乗鞍チャレンジ 二日目

2012 7 15

長野県松本 道の駅「風穴の里」

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朝、5時に起床。激しい雨音で目を覚ましました。連休中ということもあり、多くの車が停まっており、この道の駅で一晩を過ごした車組みも多かったようです。どうしようもない雨なので、しばらく待機することにしました。

今日、この雨の中、乗鞍の山頂2700mまでチャレンジするか・・・明日のチャレンジにして、ふもとの乗鞍高原という民宿ペンションの多い地区で一泊するか・・・。とにかく16日のうちには帰らなくてはなりません。天気予報では午後から晴れ・・・。しかし山の天気は分からない・・・。判断に苦しみます。

そうこうしているうちに、一緒に野宿していたポーランド人サイクリストのドミニク君も起床。1時間ぐらい雨の様子を見ていましたが、彼は松本方面にむけ出発!ぼくらは見送ります。さて、どうするか・・・。

「雨にぬれても登坂で汗だくになっても、そうは変わらないだろう」この意見で弟と一致。無理やり出発を試みます。

8:00 風穴の里出発

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細く長いトンネルが続きます・・・。車も多く、歩道もなく、路面状況もかなり悪いです。
ミスったら死。まさに死ととなり合わせ。

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10kmほど走り、なんとか前川橋という乗鞍への分岐に差し掛かります。
あいかわらず、大雨が降り続きます。

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11:00 ひたすら登り続け、駐車場やビジターセンターのある場所に辿り着きます。
補給用の水分、パンなどを売店で買いこみます。

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雲の速度がものすごく速いので、ときおり青空が見えたりもしますが、基本は雨です。雨と汗で、もうこれ以上濡れないという所まで、びしょ濡れになりました。平均斜度6%の坂道をなんどもくねくね登り続け、ようやくマイカー規制ポイントの三本滝に到着です。標高1600m。

乗鞍スカイラインは環境への影響を考慮?して、マイカーやバイクの乗り入れが禁止されています。そのため、頂上の畳平までは、バスかタクシー、自転車でないといけないのです。

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雨合羽を着ても暑いだけなので、Tシャツで登っていきます。

一気に登っていくので、ついさっき通った道が、下方に見えます。一気に登っていることが分かります。さっきまであそこにいたのに・・・。

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とにかく足が回らなくなっていきます。ギアはこれ以上ないってところまで軽くしました。
途中、水分補給と栄養補給はこまめにしていきます。

しかし、パン一つを食べても、2つ3つカーブを曲がって上ると、すぐにお腹が減ってしまいます・・・。
ものすごいエネルギー消費量です!!

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ハンガーノックになったら終わり。こまめにパンやチョコレートは欠かせません。
ヘアペンカーブをこれでもか、これでもかと登っていきます。
二人とも既に心は折れる寸前の精神状態で漕いで行きます。

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ロードバイクの人たちも大勢来ていますが、どんどん僕らを追い越していきます。そのたびに心が折れそうになるのを必死にこらえます。ぼくらはキャンプツーリング。ぼくらはランドナーとマウンテンで制覇するんだ!!

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ツールドフランスのアルプスコースで見るようなヘアピンカーブの連続・・・。つづら折りです。
とんでもない所を登っていることを実感させられます・・・。

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森林限界を超えると同時に雪が姿を現します・・・。かなり厚い雪です。スキーヤーもいます。
僕らは半そで半ズボン。
それでも、体の内側から湧き出る熱エネルギーで、大量の汗が吹き出します。

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そこは異世界。

森林限界を自転車で超えたのは初めての経験。
ものすごい景色の中を走り抜けていきます。

しかし、二人とももうヘロヘロ・・・。次のカーブこそはゴール。次こそは・・・ことごとく裏切られます。
全然着かない。

霧というか雲の中に入り、視界のほとんど無い中をひたすら登っていきます。

まるで黄泉の世界・・・。

そして突然現れた県境の看板。

・・・到着・・・。ビジターセンターから4時間登り続けました。
15:00 標高2715m!!
自転車で来れる最高地点です。
ようやく制覇できました!あとは高山に下るのみ。爽快なダウンヒルが待っているはずです。


しかし・・・様子が変です。

山頂にはバスやタクシー、登山客でごった返してる予定でしたが、だれ一人いない。
人がいません。霧で辺りも見えません。何が起こったのか・・・。

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僕たちはすぐには状況を飲み込めませんでした。

「連続雨量オーバーの為、高山側(岐阜県側)の乗鞍スカイラインは全面通行禁止」

自転車はおろか、バスとタクシーも通行禁止。長野県側も畳平手前で封鎖されていました。どおりで登ってくるバスやタクシーが少なかったわけです。

僕らはどういう選択肢があるのかも分からず、うろたえます。来た道を戻るのか・・・なんとか高山へ抜ける方法はないか?

通行止めを思い切って侵入してしまうことも考えました。しかし、そこは危険性やリスクを考えると手が出せない領域でした。日本縦断中の阿蘇、ラピュタの道の通行止めとは訳が違う気がしました。

高山側に降りることは不可能なのか。来た道を戻るしかないのか。
長野側から登ってくるローディー達は、記念撮影をし長野側に降りていきます。みな、この通行止めの情報を持っていたようです。ぼくらは登り始めた時間も早く、登っている途中で通行止めになったようです。そのため、ぼくらだけが、通行止めの情報を知らない事態となったのでした。

たまたま、ハイカーを頂上まで送ってきて、帰りを待っていたタクシーの運転手にとりあえず情報を聴きます。すると、畳平には「銀嶺荘」という宿があり、多分今日もやっているとのこと。
こんな霧の中、人っ子一人いない閑散としたなにもない場所で、宿が営業しているのか・・・いささか疑問でしたが、とりあえず行ってみることにします。

怖いぐらい誰もいません。みやげ物屋も完全に閉まっており、広い駐車場には一つもクルマがありません・・・。

しかし、一番奥まで走っていくと、煌々と光を放つ建物が・・・。

NCM_0181.jpg 

銀嶺荘です!聞くと営業しているそう!!しかも通行止めで予約がオールキャンセルになり、ぼくらともうひと組しかいないという。一階のみやげ物屋は真っ暗でしたが、宿はやっていたのです。

もちろん標高2700m。雲の上の宿ですから、そう安くはありません。しかし、もう手持ちの食料もない。一泊二食付きをお願いすることになりました。

ずぶ濡れの僕らを見て、風呂を沸かす時間を一時間早めてくださいました。銀嶺荘のみなさん、ありがとう!
風呂に入り、早めの夕食を食べたあと、そのまま19:00から朝まで倒れるように寝てしまいました。

テーマ : 自転車旅行
ジャンル : 旅行

銀嶺荘に宿泊!乗鞍ダウンヒル 乗鞍チャレンジ 三日目 

2012 7 16

乗鞍畳平 銀嶺荘

7時、朝食の時間・・・布団から出られない。何時間寝たんでしょうか?夕飯食べてからずっと寝ていましたな。なんとか布団からはい出て、食堂へ行きます。朝食をしっかりとりましょう。といっても今日は下り基調!!登る必要はなさそうです。もう登りはコリゴリです。

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朝食には朴葉味噌が出てきました(^^)vそういえばここはもう岐阜県高山でしたな(*^。^*)
飛騨といったら朴葉味噌というイメージがあります。美味しかったです。

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今朝はまだまだ霧がかかっていました。視界は30m程度です。
でも昨日と違うのは、バスがたくさんある!!人がたくさんいる!!!

通行止め解除!!

朝のうちに通行止めが解除され、高山側に降りることが可能となりました!!

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せっかく乗鞍来たので、散策をしてみることにしました。すぐ近くに花畑があるとのこと。

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なんと神秘的な世界!!

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しかし、いかんせん寒い。雪が残っているくらいですからねぇ~半そで半ズボンは僕だけじゃないでしょうか。仕方ないので、緑のジャケットを引っ張り出してきました。

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霧が晴れてきて・・・絶景です・・・(@_@;)こんなんなってたんですね!!いままで霧で何も見えませんでしたが、徐々にその全貌を現します!!

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背の高い木は一本もありません。森林限界ってやつですかね。

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宿をチェックアウトして、いよいよ下り始めます。

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雲の上の高山地帯を一本の道が通っている光景は圧巻です。その中を今から自分たちが走るというから、興奮は最高潮です。霧もほとんど晴れました。

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こんなに気持ちいいダウンヒルってあるでしょうか?

DSCF8638 - コピー

一気に下っていきます。びゅーーーーーん

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標高2700mから一気に駆け下りる。登りに4時間かかった道のりも、1時間かからずに降り切ってしまいました。
下りもとんでもないヘアピンが何度も続きました。カンチのブレーキングでずいぶん握力を使ってしまいましたw腕がガクガクです。

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高山駅に到着!ここで親のクルマと合流する予定でしたが、ぼくらの方が早く着いてしまいました。
かといって高山の町中を見学するのは、あまりの観光客の量でする気がおきませんw
古い良い街並みが多く残っているんですけどね。人、人、人です。

三連休ですから仕方ないですね。


いくらか北上すると飛騨古川というこれまた古い街並みの残る町があるそうです。ここも行ってみたかった場所。まだまだ親は来そうにないので、古川で合流することにして、ぼくらは古川まで走ることにしました。

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41号線は車が多そうだったので、川の反対側の旧道を選択。

これが正解でした!

車も少なく、景色も良い走りやすい道だったのです。信号もほとんど無く、止まることなく爆走し続けます!

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途中、「砂場の清水」という湧水があったので、飲んでみます・・・。

つ、冷たくて、う、美味い!!!

残っていた2Lペットの水を全て頭からかぶり、湧水をボトルに詰めました。この水お気に入りです。美味い!

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爆走のおかげで、あっという間に飛騨古川、到着です!!

テーマ : 自転車旅行
ジャンル : 旅行

飛騨古川観光をそぞろ歩き ろうそくと蓬莱、水のある風景

2012 7 16

人が多すぎる飛騨高山は今回はスルーさせてもらい、ぼくらは飛騨古川へと向かうことに。

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飛騨古川駅前に自転車は置かせていただきます。
昼飯を駅前の食堂「さか江家食堂」さんで昼飯を食べます。肉丼の大盛り650円!安くてボリュームもあり、おいしい食堂でした(^^)v

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古川の町中には水路があります。なかなかいい雰囲気です。

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古い街並みの残っている通りもいくつかあります(*^。^*)

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きつねだ(゜_゜)

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古川祭という祭りは有名だそうで、各町内が立派な屋台を持っています。その屋台がしまわれている蔵がいくつもあります。

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ふたたび水路の所に戻ってきました(^'^)

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水路ではデカイ鯉が気持ちよさそうに泳いでいます・・・。
この日はとにかく日差しが強くて暑い!!!

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鯉じゃないこんなのも泳いでいました(*^。^*)気持ちよさそう。

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エサやりタイムで~~す(^o^)丿

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いや~静かでいいですな~雰囲気があります。

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連休中でも観光客がまばら。これくらいの人の数のほうがいいです。高山多すぎです。
人混みは苦手なんですよ。

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飛騨の地酒「蓬莱」の蔵元がありました。

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お土産は「蓬莱」です。※樽では買ってませんw

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飛騨古川は和ろうそくも有名ですな。

大好きな町の一つになりました。飛騨古川。
ようこそ、銀輪記へ

手にした一台の自転車は、思いがけず遠くへと私を連れていき、生活へと染み込み、ついに。

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