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「銀輪記」~自転車旅行の記憶~
 

早朝の奈良井宿|木曽旅ひとり旅|第1話

第1話:早朝の奈良井宿

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奈良井宿…中山道の中間地点に位置する宿場町。江戸時代の風情が当時の状態そのままといっていいほど残されています。今回のぼくの旅の一つの大きな目的地。

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2013.5.4

寒さで目が覚めた…ぼくは奈良井宿のすぐ手前の道の駅「ならかわ」で野宿をしていました。前日に少し雨に降られたので大事をとって屋根のあるところにテントを設置。下が板張りということもあり、かなり快適な寝床となりました。快適とはいえ、結構な山に来ていますから当然、朝方は冷え込みました。静岡の感覚からはだいぶギャップがあり、ちょっと薄着過ぎた感じはあります(笑)

GW後半真っ盛りではありますが、さすがにこれだけ時間が早いと人も少ないですな。キャンピングカーをはじめとしてこの道の駅で一晩をやり過ごしたクルマの人らも何人かいたみたいでした。


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とにかく温かいものが食べたい…お湯を沸かしてカップうどんを朝食に。

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食べると暖かくなるもんですな。

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奈良井川沿いに3㎞ほど進むと、すぐに目的地の奈良井宿が現れます…

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朝の7時くらいなのでまだ全然人がいません。

すがすがしい澄んだ空気があたり一面に広がっています。朝陽はちょうど東の山際から顔を出したばかりで、眩しいくらいの光が差し込みます。

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まだお土産屋さんも開いておらず、しばらく見えていると町が少しずつ目覚めていく感じがします。

江戸時代…険しい中山道を歩き続ける人たちも、ぼくと同じように奈良井宿の清々しい朝に癒されたに違いありません。100年200年という時の流れはぼくの考えているよりずっと長い時間なんだろうけど、この場所に一人たたずんでいると、そんな時間の流れはまるでなかったかの感覚につつまれます。

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自然と自転車から降り、自転車を押してゆっくり歩きだします。

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鳥居のように建てられた木枠に3つの提灯がつる下げられてあるものが幾つかあり、印象的でした。近くお祭りがあるのでしょうか、各家々にしめ縄と紙垂がつるしてありました。

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昼間になるとお店が開いて観光客で活気にあふれているのだろうか…それとも普段から静かな感じなのか。

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町の一番奥には小さな神社がありました。

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この素晴らしい景観を残す奈良井宿に朝早くこれたのは嬉しいことでした。早朝の奈良井は何とも言えない緊張感と清々しさの入り混じった独特の雰囲気を持っていました。

さて、難所の鳥居峠を越えて(今はトンネル)、木曽路を進みましょう。


つづく
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非公開コメント

旅は早起きに限りますね。
早朝の町は素顔を見せてくれる気がします。

Re: タイトルなし

小林さん、コメントありがとうございます(*^^*)
早朝のすがすがしさといいますか、あの気持ちよさは何物にも変えられません。早起きしないのはもったいないです(´▽`)

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