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「銀輪記」 自転車旅の記憶!!
~ただただ遠くへ行きたい雨男とクマの旅路~
 
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越えたくとも絶対に越えれないもの

「最初」は特別である。

何かをずっと続けて、どんどん展開させて新しいことにチャレンジしたとしても、当たり前だけど純粋な意味での《最初》は一回しか経験できない。


ぼくの旅の最初は6年前の北海道の旅。

夜行列車(満席だったのでデッキで寝た)で北海道入りし、先輩達に連れられ旭川から稚内まで自転車で駆け抜けた。男8人で列をなして、北海道の広い広い道を走っていく。一週間くらいの短い旅だけど、もちろん全泊、大自然の中でのキャンプ。


目に入ってくる風景や光景がすべて新鮮だった。一面に広がる田畑、草原、ひまわり畑…牧場の独特の獣臭…冗談を言って大笑いしながら荷物で重くなったペダルを回すたび、そういった景色がゆっくりと後ろに流れていく…。最果ての湖に沈む夕陽を眺めながら、自分たちで作ったカレーライスをほおばった。


年月が経つにつれ、僕の頭ン中にあるこの旅の思い出はどんどん美しいものになっていく。きっといいことばかりじゃなくて「帰りたいなぁ~」って思ったこともあったんだろうけど、そういう部分はどんどん薄れて記憶の彼方へと追いやられていってしまったようだ。この思い出は僕の中で最高に美しいものになっているから、写真を見ると、強烈な郷愁に襲われてしまう…。


この旅の後もいくつもいくつも、いろんな場所にいろんな人と自転車旅を繰り返したけど、この「最初」の思い出を越えることができない。たぶんこれから日本一周旅行とか世界一周旅行とか素晴らしい旅を繰り返したとしても、この北海道の旅を越えることは一生できないだろう。もし当時と同じ仲間を集めて、同じ道を走れる機会があったとしても、越えられないんだと思う。

それはやはりその旅が最初だったから。

自転車や旅に関して全くの無の状態だった僕に与えた北海道自転車旅行の衝撃は、あまりに強烈で鮮烈だったんだろう。出来ることならあの旅のあの瞬間に戻りたいけど。

hokkaido08.jpg

旭川から宗谷岬をめざす旅
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手にした一台の自転車が、思ってもみないほど遠くへ僕を連れていってくれました。このブログでは学生時分の2008年頃からの旅の日記を中心に記録を残しています。2015年ごろから拠点を静岡からしまなみ海道へと移し、本格的に自転車旅行を仕事に。

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