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「銀輪記」~自転車旅行の記憶~
 

歌志内チロルの盆踊り~北海盆唄のしらべ

今年の夏の旅のある場面のお話です。


札幌を出発して、特に当てがあったわけでもないけれど、辿り着いたのが、歌志内という町。

砂川から歌志内へと走る道中は、正直に言って何だか寂しい感じ・・・いかにも古い建物や家屋、人が住んでいるような気配もあるような無いような・・・。

2~3件が横にくっついたような横長の平屋の家屋が、同じように何軒も並んでいる風景も見ました。たぶん、炭鉱が盛んだった時代に建てられた炭鉱住宅ではないでしょうか。


歌志内は炭鉱で栄えた大きな町だったと言います。

最盛期には5万人近くもの都市だったこの地も、今は4000人を切る人口の最も少ない市。


夕暮れ時の薄暗い空の雰囲気が、なんだか悲しげな気持ちにさせます。



ところが、道の駅に近づいていくと、そんな雰囲気の中に予想もしなかった陽気な音楽が聞こえてきたのです。近づくにつれて太鼓の軽快なリズムと女性の歌声が徐々に大きくなって行きます。

DSCF0297.jpg

「盆踊りだ!」

道の駅うたしないチロルの会場に、それまでの道中では想像もしなかった数の人が集まり、かなり楽しげなムードではありませんか!!道の駅で、野宿をさせてもらおうと思っていた僕としては、一瞬、「これでは野宿は無理か・・・」と複雑な気持ちになりましたが、なんだかアットホームな雰囲気を感じ、祭りを楽しませてもらうのもいいかと盆踊りを眺めていくことにしました。


冷えたビールと屋台のとうきび、小さな子供たちや爺ちゃん婆ちゃんの楽しげな表情・会話、軽快な太鼓の演奏に、どんどん踊り手が増えていく盆踊り、情緒あふれる歌!

は~~北海名物
(は!どうしたどした!)
 
数々こりゃあれどよ~
(は!それからどした!)

おらがな~おらが国さのこ~りゃ

やれさな~盆踊りよ~
えんや~こ~らやっと どっこいどっこいどっこいやっと




                                                                       
そう、この歌が特に印象的だったのです。

歌詞は無限にあるのかというくらい、どんどん変化していきます。もしかしたら物語になっているのかもしれません。

地元では聞かない曲ですが、どこかで聞いたことがあるような不思議な気持ちになります。あとで、調べてみたらドリフの『8時だョ!全員集合』のオープニングテーマは、この曲の替え歌であるとのこと。「北海盆唄」という歌でした。どうりで聞いたことがある気がするはずです(笑)「北海盆唄」の途中にドリフの「ミヨちゃん」も挿入されてたりします。


とにかく楽しい雰囲気。小さい祭りも好きですな。


歌志内に響く歌声は途切れることなくいつまでも続き、夜は更けていきました。
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手にした一台の自転車は、思いがけず遠くへと私を連れていき、生活へと染み込み、ついに。

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