第1回しまなみキャンプライド
ずっとやりたかった「自転車×キャンプ」のツアーイベントを企画・開催
■着想、しまなみ海道でキャンプイベントを開催したい「7月15日(土)・16日(日) あたりで、1泊2日でしまなみ海道縦断するキャンプツーリングイベントを計画中。今までしまなみ海道ではキャンプツーリングのイベントがほとんど開催されてこなかったので、新しい風を吹かせたいなぁという感じです。ロードでも気軽に参加できたら面白いなあ。」と僕がツイートしたのが今年の4月。2015年に静岡から愛媛県今治市に移住して、
シクロツーリズムしまなみのスタッフとして、しまなみ海道自転車旅行をメインにした地域づくりに携わって2年が経過。当初からずっと企画として温めていた、「しまなみ海道でキャンプツーリング」を楽しむツアーイベントの開催が決定したのでした。これは、しまなみ海道を訪れるサイクリストの楽しみ方の多様化、キャンプツーリングへの注目度の変化などの背景と、すでに毎年開催している2人乗り自転車のツアーイベント「タンデム自転車まつり」、初心者の女性がターゲットの「シクロ女子旅」に加えて継続的に開催できるイベントツアーの構築が必要になったという事情もありました。
■当初はしまなみ海道でのランドナー・ミーティング当初のイメージは「ランドナー・ミーティング」。ランドナーとは1泊~2泊を想定したキャンプツーリングに特化した旅用自転車の名称。つまり、既に自転車キャンプツーリングを楽しんでいるサイクリストを集めて、しまなみ海道から自転車キャンプ旅行の楽しみを発信するとともに、新たなコミュニティを形成したいという…僕なりの目論見がありました。
しかし、ニーズリサーチや議論などを重ねている中で、「ガイド付きの1泊2日ツアーイベント」という形式をとるため、必然的に「初めてキャンプツーリングをする(したい)サイクリスト」をメインターゲットに見据える形にシフトしていきます。ラフティングやダイビングなどといったスポーツと異なり、自転車は基本的に誰でも自由に乗れるという点で、「自転車ガイドツアー」には裾野を広げる、新たな楽しみ方を提案するという所に価値があると思っています。つまり今回の場合、「自転車とキャンプの面白さに気付く入り口をつくりたい」「しまなみ海道の多様な楽しみ方を提案したい」「キャンプツーリングを始めるハードルを下げたい」といった目的のツアーイベント構築という方向で動いていきました。
■誰でも気軽に参加できる自転車×キャンプのツアーイベントづくり「レース・ヒルクライム・ロングライド・ポタリング・散走……自転車の楽しみ方は数年前よりはるかに広がってきていますが、キャンプツーリングとなると、まだまだ敷居が高く……。もっとぐーーんと敷居を下げることができないだろうか、もっと気軽に「自転車とキャンプ」を楽しむ文化を発信できたらなぁ。」レンタサイクルでも、ロードバイクでも参加できるキャンプツーリングのイベントづくりとして・・・
・サポートカーでキャンプ用品を輸送する仕組みづくり
・クロスバイクのレンタサイクルの用意
・食材やベーシカルなキャンプ用品の用意(夜BBQ、朝食、昼食の3食用意)
・貸しテント(数と大きさの関係で男女別相部屋のドミトリーテントという形式をとった)の用意などに加え、「1日2日でしまなみ海道を縦断する」という目標のわかりやすさも追及。県外参加者がメインターゲットとなるため、3連休の初日+2日目に開催を設定。集合時間を初日の昼に設定することで、関西圏・関東圏からも朝に自宅を出発して新幹線等で尾道に集合できるようにしました。
■ルート・行程・キャンプ場の決定初日に走れる時間が半日であること、2日目は丸1日走れることから、必然的にキャンプ場はロケーション的に尾道寄りになります。食材の調達のしやすさ(スーパーがあるか)、キャンプ初心者が多く、夏の開催ということもありキャンプ場付近に温泉もしくはシャワーは必須。ということで、おのずとキャンプ場候補地は絞られていき、弓削島の「法王が原キャンプ場」に決定。弓削島は因島の南~南東側に広がる「ゆめしま海道」と呼ばれる愛媛県上島町の島々のひとつ。島にはスーパーやコンビニエンスストアもあり、温泉もあり、離島ということで瀬戸内海の静けさと大自然を満喫できる最高の立地です。
■広報・告知、そして参加者募集へこのように第1回となる「しまなみキャンプライド」の詳細を詰めて、フライヤーとウェブサイトの構築。関西圏・関東圏の各所でも多くの方々にご協力いただき、チラシを配置・告知。そして募集の開始。初めての試みにもかかわらず、多くの方に参加表明をいただきました。遠方からわざわざお越しいただく方が多く、「最高のツアーを作らねば」と身が引き締まる思いでした。
第1回しまなみキャンプライドウェブサイト
http://www.cyclo-shimanami.com/archives/2017/05/campride.php

キャンプライドのチラシ表面

キャンプライドのチラシ裏面
■いよいよ「第1回しまなみキャンプライド」開催、そしてゴールそして開催当日、心配していた(キャンプイベントとしてはこれが一番の心配ごとでした)天気も2日とも快晴予報!絶望的な雨男が企画するイベントに、強烈な晴れ男・晴れ女の皆様がご参加くださった結果と思います(笑)キャンプガイドツアー初開催ということで、スタッフも手探りで進めていく部分もあり、次回以降改善すべき点が大量にあったものの、概ね予定通りに進み、大きなトラブルもなく、無事に開催終了しました。初対面のサイクリスト達が集まって始まった本ツアーですが、時間の経過とともに一致団結していき、しまなみ海道の大自然を満喫、全員で縦断という目標に向けて走り切りました。今までのツアーには無かった面白さがそこら中に転がっており、僕たち主催側のスタッフにとっても、自転車の面白さを再認識する刺激的なイベントでした。ご協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
来年以降も継続的に開催できるように尽力していきたいです。
■「第1回しまなみキャンプライド」の様子
2017年7月15日 [Day1]しまなみ縦断前半!弓削島キャンプナイト 約30km
尾道駅前~向島~因島~ゆめしま海道~法王ヶ原キャンプ場(弓削島)初夏の日差しが照り付ける中、続々と尾道へと集合。ロードバイクやサイドバック付きのクロスバイク、ランドナー、トレーラー付の自転車での参加もありました。キャンプ道具を自分で運べない方はサポートカーに荷物を積み込み、身軽なサイクリングで弓削島のキャンプ場を目指します。
尾道から渡船に乗りこみ、向島へ。向島ではここでしか味わえないラムネ・サイダーの老舗工場「後藤鉱泉所」、因島では名物はっさく大福を味わえる「はっさく屋」にて島のグルメを満喫しながらのサイクリング。
造船業で栄えたレトロな土生商店街を抜けたら、因島からゆめしま海道・生名島へはフェリーでわたります。生名島~佐島~弓削島と「ゆめしま海道」の橋々を走り、弓削島の「法王ヶ原キャンプ場」へ到着。
皆で協力しながらテントを設営、そして夕食は大きなドラム缶式の焼き台でBBQ。弓削島在住の仲間から猪肉の差し入れもあり、島の大自然の中、楽しい宴は続きます。肉をたらふく食べたら近くの温泉フェスパへ。星空を眺める人、海に涼みに行く人、明日に備えて早く眠る人・・・思い思いに弓削島の夜を過ごしました。
2017年7月16日 [Day2]しまなみ縦断後半!魅惑のアイランド・ツーリング 約65km
弓削島~因島~生口島~大三島~伯方島~大島~JR今治駅前「シクロの家」瀬戸内海から朝陽が昇り、皆、思い思いにゆったりとした朝の時間を過ごします。手作りジャムとパン、バナナ、そして特製BBQスープの朝食。眠たい目をこすりながらテントを撤収したら出発です。
生口島では名物ジェラートの「ドルチェ」とレモンケーキの「島ごころ」に立ち寄り。昼食は大三島・多々羅公園で、このツアーのために伯方島のお母さんたちに作ってもらったオリジナル弁当「二輪弁」に舌鼓を打ちました。
地元の人たちとの交流も楽しみ、お腹もいっぱいになったら、大三島・伯方島・大島とシーサイド・サイクリング。つらい峠道もみんなで励ましあいながらクリア......最後の橋「来島海峡大橋」が見えた時には「おお!」と歓声があがります。ここまで皆で走ってきて、感慨もひとしおです。橋を渡ったら今治をラストラン......いよいよシクロの家に到着。感動のしまなみ海道走破、とってもエキサイティングな旅となりました。
■「第1回しまなみキャンプライド」参加者の皆さまのブログ記事ご参加いただきました「cancanさん」、「つかささん」がブログやホームページにて「第1回しまなみキャンプライド」の様子を記事にしてくださっております。
・CanCanの気楽な一日|「しまなみ」へ行ってきます
http://canpal.xsrv.jp/wp/2017/07/7518サイクリング初心者 しまなみ海道おすすめコース|評判の「シクロツーリズムしまなみ」ツアーに感動
http://shimanami-cycling.net/index.php
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